2016年9月6日7時、フジテレビで“腸を知って身体のお悩み解決SP”が放送されました。
もうひとつ気になったのが、腸の難病”クローン病”番組内では、実際に36年間クローン病と闘い続けている男性が紹介されていました。
- 朝起きたいのになかなか起きられない
- 家事をやろうとしてもやる気が起きない
- ちょっとした事ですぐに疲れる
このページでは、近年急増している腸の難病”クローン病”についてご紹介したいと思います。
日本で急増!腸の難病”クローン病”とは
クローン病は特に欧米人に多くみられた病気だったのですが、近年では日本でも患者数が急増し、現在4万人以上がこの病に苦しんでいます。
クローン病の原因とは?
クローン病の原因は、まだ明らかされていない部分が多く、“遺伝・生活習慣病・腸内細菌・食べ物”などのような、要因が重なり合うことで免疫が異常に働き“自分自身の細胞を攻撃している”と考えられています。
クローン病の主な症状
免疫細胞から攻撃を受けた腸の壁は、傷付きただれてしまい、食べ物の栄養の消化吸収が低下してしまいます。
- だるさや倦怠感
- 下痢
- 体重の減少
このような症状が現れてくるようになります。
クローン病は、腸の外側まで炎症が進むのが特徴です。
- 激しい腹痛
- 腸壁に穴が開く
- 狭窄を起こす
- 嘔吐
- 腹膜炎
長年クローン病を患い何度も炎症を繰返すことで、腸管が狭くなり狭窄が起きてしまします。すると狭窄部を食べ物が通過することができず、口へと逆流して嘔吐という症状が起きます。
さらに奥深く炎症が進むと穿孔(せんこう)と言って、腸壁に穴が開き腹膜炎を引き起こし、緊急手術が必要になることもあります。
では、実際にクローン病を20歳の時に発病し、闘い続けている男性の貴重な体験談をご紹介します。
クローン病の体験談。21年間苦しみ続けたその症状とは
番組に出演されていた中村秀明さん(56歳)の、クローン病の体験談です。
中村さんは小学生時代の頃から、胃腸や弱く下痢を起こし、からだが”だるい”という症状を繰返していました。
しかし、若い頃はすぐに治るため気にすることはありませんでした。
大学に入学した頃から常に”だるさ”を感じるようになり、すぐに疲れて座り込むことが多くなりました。
この頃から、“やる気がおきない”・”気が上がらない”、そんな日々を送っていたそうです。
20歳でからだに異変が起きる
20歳の時、激しい腹痛に襲われ、救急搬送される。
病院での医師との会話は
この時、中村さんは、からだの”だるさ”が気になっていたものの、そのことを伝えずに帰宅しました。
その後、不動産会社に就職するも、からだのだるさで仕事に集中できない日々が続き、さらに度々起こる腹痛と原因不明の下痢に悩まされるようになりました。
25歳のときに再び医師の元へ
度々起こる腹痛と、原因不明の下痢に悩まされるようになった中村さんは、5年後に再び同じ医師の元を受診しました。
その時の「過敏性腸症候群」と診断
プレゼンや試験など緊張するたびに、お腹が痛くなったり、急な下痢に襲われるのも過敏性腸症候群のひとつで、ストレス社会が生み出した現代病と言われています。
中村さんは30歳で結婚され子宝にも恵まれ、徐々に仕事になれストレスが軽減されていき、腹痛や下痢の頻度も減少しました。
32歳に今まで経験したことのない腹痛に襲われ入院
32歳になったある日の早朝、息もできないくらいの腹痛に襲われました。
その時の激痛の様子は、このように表現されていました。
- ちぎれるような痛み
- 過呼吸で息ができない
- 痺れ
緊急搬送され、そのまま入院し“胃になにか問題があるかもしれない”と言うことで、胃カメラの検査を行いました。
結果は、多少潰瘍がみられたものの、“特に異常なし”という診断
しかし、退院後にも腹部の痛みが頻繁に起こるようになり、別の大きな病院で診察してもらっても、検査は胃カメラで、”特に異常がなし”と同じような結果でした。
その後も、症状が悪化する一方で、毎日のように激しい腹痛に襲われるようになる。さらに仕事中でも抑えきれない腹痛が頻繁に起こるようになり、嘔吐も頻繁に起こるようになりました。
嘔吐が怖くて、食欲が激減し40歳の時には、体重が65kgから45kgにまでなってしまっていました。
41歳の時、クローン病と判明する
41歳の時、知人から紹介してもらった病院によって、血液検査、腸のレントゲンを受け“クローン病”と診断される。
担当医から告げられた対処法は
悪くなっている小腸の部分切除でした。
激しく狭窄した病変部を切り取り、食べた物がつまらないようにするための手術。
中村さんは、手術をしたことによって食事もできるようになり、痛みもなくなり改善方向に進んでいきました。
1回目の手術から10ヶ月後に再発
手術から10ヶ月後、激しい嘔吐、腸の狭窄が進行し狭窄部分を全て切除することになりました。
小腸の長さは通常7mあるのですが、中村さんの小腸は1m50cmにまで短くなっていました。
小腸は1m50cm以下になると重度の消化吸収障害になり、食事摂取が不可能になり成分栄養剤の摂取や点滴で栄養補給しないと十分な栄養補給ができない状態になります。
21年もの間、クローン病とすぐに診断されなかったのか?
クローン病と診断されなかった2つの理由
- 日本の医療の世界でクローン病が知られていなかった
- 中村さんの場合は、小腸のみに発症していた
小腸は、暗黒の臓器
小腸は、食道や胃・大腸などの消化管の中でも栄養の吸収を、一手に引き受けている大事な臓器です。
口からも肛門からも遠い場所に位置するため、従来の胃カメラや大腸内視鏡が小腸まで届かず、その全容を観察することが難しいそうです。
クローン病の最新医療法”内視鏡的バルーン拡張術”の全て
腸疾患のスペシャリスト大宮直木先生が、クローン病の最新治療法”内視鏡的バルーン拡張術”について解説してくれていました。
内視鏡の先に風船が装着されたバルーン内視鏡で、腸の狭窄に風船を入れて膨らませ、狭窄を広げる治療法のこと。
但し、この治療法にはデメリットがあり、腸が裂けてしまう可能性がある。
内視鏡的バルーン拡張術の方法
腸が避けてしまわないように、バルーンの太さや潰瘍の有無を調べながら慎重に進められます。
手術は、鎮痛剤を打ち意識がない状態で行われます。
- バルーン内視鏡を口から挿入
- コントローラーを巧みに操りながら、内視鏡の先端の角度を調整し狭窄部分まで進める
- 炎症を起こし狭窄している部分で、バルーンを膨らませ腸壁を膨らませ、硬くなった粘膜の線維化した腸壁を破壊していきます。
- 手術は約30分程度で終了
切除手術でつなぎ合わせた場所は時に炎症を繰り返し、狭窄しやすくなります。
中村さんは、大宮直木先生によって年に一度内視鏡的バルーン拡張術を受けているそうです。
現在では、ほぼ普通の人と同じ食事・生活を送っていると言われていました。
まとめ
ただ、胃腸が弱いからと症状を放置していると大変なことになることもあります。
もし、胃腸に不調に加えて、下記のような”クローン病の症状”を感じる人は、検査を受けるようにしましょう。
- だるさや倦怠感
- 下痢
- 体重の減少
クローン病の症状が進むと
- 激しい腹痛
- 腸壁に穴が開く
- 狭窄を起こす
- 嘔吐
- 腹膜炎[/su_note]
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